【脇差】 無銘 一文字
種別 | 脇差 | 国 | 備前 |
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時代 | 鎌倉時代中期 | ||
法量 | 長さ52.8cm(1尺7寸4分) 反り1.5cm 元幅2.8cm 先幅2.2cm |
附 | 重要刀剣 はばき 白鞘 東京都登録:平成8年5月14日交付 |
銘文 | 無銘 一文字 |
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説明 | 一文字派は、鎌倉時代初期から後期にかけて備前国に栄えた流派です。この派が一文字と呼称されるのは茎に「一」の字を刻す事に拠るが、銘は「一」の字だけのもの、「一」の字の下に個銘を切るもの、また個銘だけのものものもあります。同派の作域は、初期は丁子よりも小乱れが目立ち、総じて古備前風であり、中期に至って華麗な丁子乱れの刃文が現れ、地には鮮やかな乱れ映りが強調された出来口を展開するようになりました。 この脇差は小板目鍛えに杢交じり、地沸よくつき、乱れ映り立つ。刃文は焼幅高い華やかな丁子乱れに大丁子交じり、足・葉よく入り、砂流し、金筋かかり、匂深く小沸つき、地刃共に福岡一文字の特色を見事に示した優品です。 |